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介護業界のDX化事例9選!業務改善・コミュニケーション効率化のアイデア紹介

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介護業界のDX化事例9選!業務改善・コミュニケーション効率化のアイデア紹介

介護業界は、慢性的な人手不足が課題であり、業務に追われる日々が続いています。近年は、さまざまな業界でDX化が推進されていますが、介護業界も例外ではありません。

介護現場でDX化を実現すれば、生産性が向上し従業員の負担を軽減できます。さらにコミュニケーションの効率化につながるため、従業員だけでなく利用者とその家族にとってもメリットがあります。

介護業界でDX化を検討している方は、具体的な事例を参考に推進するべきか検討しましょう。本記事では、介護業界のDX化事例を9選ご紹介します。

介護業界がDX化すべき理由や、実現へ向けた課題もあわせて解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

本記事は、2024年9月30日に調査した時点での情報を掲載しています。閲覧の時期によっては情報に誤りがある可能性があるため、ご留意ください。

介護業界のDX化とは

介護業界のDX化とは、介護現場にデジタル技術やシステムを導入し、新たな価値を生み出すことです。そもそもDXとは「Digital Transformation」の略称で「デジタル変革」の意味を持ちます。

新型コロナウイルス蔓延に伴い、リモートワークが推奨されたことで、各業界がDX推進へ打ち出しました。介護業界でも、新たなテクノロジーを導入し現状の課題を解消する打開策として、DX化が注目されています

詳しくは内部リンク先の記事で解説しているため、介護業界の課題を解消したい方は、ぜひチェックしておきましょう。 

介護DXとは?メリット・課題やDX化の事例3選を徹底解説

介護業界がDX化すべき理由

各業界でDX化が推進されていますが、特に介護業界ではDX化に向けた取り組みが求められています

介護業界がDX化すべき理由は、次のとおりです。

  • スタッフの身体的負担を軽減できる
  • ペーパーレス化を促進できる
  • 無駄な業務を減らせる
  • コミュニケーションを効率化できる
  • 厚生労働省も介護DX化を推進

DX化の重要性を確認して、現在の課題を解消する打開策としての導入を検討しましょう。

スタッフの身体的負担を軽減できる

介護現場でDX化を実現すると、介護スタッフの身体的負担を軽減できます少子高齢化に伴う労働人口減少により、各業界で人手が不足しているのが現状です。

特に介護業界は、交代制シフトや低賃金、過酷な労働条件により慢性的な人手不足が課題です。人材採用と人材定着が難航している事業所は多く、限られた人員で業務をこなす必要があります。

DX化を実現すれば業務効率が向上し、限られた人員でも効率的に業務をまわせるため、スタッフの身体的負担を軽減できます。

ペーパーレス化を促進できる

介護業界がDX化すべき理由は、ペーパーレス化を促進できることです。介護ソフトを導入して、ケアプランやアセスメントなどの書類作成を電子化すれば、ペーパーレス化を促進できます。

多忙な業務の合間に、必要な書類を作成し関連機関や利用者家族へ郵送するには、手間とコストがかかります。DX化によってペーパーレス化を実現すれば、余分な手間とコストを削減した書類作成・管理が可能です。

また介護ソフトはスムーズに必要な書類を検索し、関係者間での情報共有を円滑化できるため、作業効率向上につながります。

無駄な業務を減らせる

介護業界でDX化を実現すれば、無駄な業務を減らせます例えば、ケアプラン作成や記録業務・請求業務・スタッフ管理など、手作業で行ってきた事務業務の工数を削減することが可能です。

紙媒体の書類やエクセルに手入力してきた業務を、介護ソフトに利用者情報を登録しておけば、簡単に書類作成・検索できます。スタッフ管理や介護請求にかかる労力を削減できるため、従業員の負担を大幅に軽減できます。

さらに夜間の見回りやトイレ誘導を、システムによって自動化すれば、高品質なケアサービスを提供しやすいです。

コミュニケーションを効率化できる

コミュニケーションツールや介護ソフトを導入することで、コミュニケーションを効率化できます介護ソフトに備わっているコミュニケーション機能は、主に次のとおりです。

  • メール
  • チャット
  • 掲示板
  • 社内SNS
  • 在席確認
  • WEB会議

介護業界では、医療関係者や利用者家族などと密接に関わるため、コミュニケーションに費やす時間と手間がかかります。これらのツールを活用することで、情報共有のスムーズ化が期待できます。

また社内SNSや掲示板機能など、スタッフ間のコミュニケーションを効率化できるため、業務効率の向上が可能です。

厚生労働省も介護DX化を推進

厚生労働省も介護DX化を推進しており、新たなシステムやテクノロジーの導入が推奨されています。厚生労働省は「介護テクノロジーの利用促進」を推奨しており、次のような取り組みを実施しました。

  • 「ケアプランデータ連携を円滑におこなうための業務改善のポイント集」を公開
  • 「地域におけるデータ連携促進モデルの手引き」を公開
  • 「介護テクノロジー導入支援事業」の推進

参照元:介護テクノロジーの利用促進|厚生労働省

介護ロボットやICTなどのテクノロジーを活用し、生産性向上・高品質なケアサービスの提供が実現できます

スタッフの身体的負担を軽減した介護DX事例2選

介護業界は、人材不足によってスタッフの負担が増えやすい業種です。人材不足の場合は、事務業務や従来のケアサービスに身を取られるため、スタッフが疲弊してしまいます。 スタッフの身体的負担を軽減した介護DXの事例は、次のとおりです。

  • 介護ロボットで介助をサポート
  • 見守りセンサー付きカメラで巡回を減らす

各事例を参考に、スタッフの身体的負担を軽減しましょう。

介護ロボットで介助をサポート

近年は、AIテクノロジーが普及しており、介護現場でも介助をサポートする介護ロボットが登場しています入浴や食事の介助、移重介助に着替えのサポートまで介護ロボットが代行できます。 介護ロボットが代行できる業務の種類は、主に次のとおりです。

  • 移乗介助
  • 移動支援
  • 排泄介助
  • 見守り・巡回
  • コミュニケーション
  • 入浴支援
  • その他介護業務支援

従業員の負担を軽減できるだけでなく、利用者からしても入浴やトイレなど、人目を気にせず気軽に介助を依頼しやすいです。 ただし介護ロボットは高額な導入費用がかかるため、予算に限りがある場合は導入できません。

介護現場全体をサポートするには複数の介護ロボットが必要となるため、サポートを強化する業務の優先順位を決めておきましょう。 見守りや巡回だけでも介護ロボットに代行させられると、従業員の負担を軽減できます。

見守りセンサー付きカメラで巡回を減らす

見守りセンサー付きカメラを設置して、夜間の巡回を減らすことに成功した事例があります。導入前は、夜間の巡視業務に4〜5時間をかけていたため、従業員の負担が大きかったです。

また夜間の巡回は、眠っている利用者を起こす可能性もあり、慎重におこなう必要がありました。見守りセンサーを設置したことで、従業員の負担を減らし巡回によって利用者を起こすことも無くなりました

見守りセンサーで24時間状況確認ができるため、利用者の安全を確保し、より高精度なケアサービスを提供できます。

ペーパーレス化を促進した介護DX事例2選

DX化によってペーパーレス化を促進すれば、書類作成や情報共有を効率化できます介護現場における書類作成・管理業務は、多忙な従業員にとって負担となるため、効率化することが大切です。

ペーパーレス化を促進した介護DX事例は、次のとおりです。

  • 介護ソフトで記録作成をデジタル化
  • タブレット端末を全員に携帯させる

上記の事例を参考に、介護DXでペーパーレス化を促進するべきか検討しましょう。

介護ソフトで記録作成をデジタル化

介護ソフトを導入し、介護記録やケアプランの作成など事務業務をデジタル化できます利用者のケアで精一杯の状況で、記録作成業務までおこなうと、リソースが不足してしまいます。

介護ソフトには、次のような機能が備わっており、事務業務を効率化することが可能です。

  • 利用者情報の管理
  • アセスメントの作成と管理
  • ケアプランの作成と管理
  • 介護記録の作成と管理
  • 利用者への請求書作成と管理
  • 売上や入金の管理
  • 介護保険請求と国保連伝送
  • 介護職員の勤怠管理、シフト管理
  • 介護職員の給与管理
  • 経営管理

さらに介護ソフト上で電子書類を管理できるため、書類の紛失を防げます。必要な書類を瞬時に検索し閲覧できるため、書類管理にかかるリソースも軽減できます

タブレット端末を全員に携帯させる

ある事業所では、タブレット端末をスタッフ全員に携帯させ、DX化を推進しましたタブレット端末を配布する前は、事務室にあるパソコンで利用者の状態やスケジュールを逐一確認していました。

タブレット端末を全員に携帯させると、必要なデータを瞬時に確認できるため、事務室へ戻る手間が軽減されました。情報を追記する場合も、施設内のどこからでもタブレット端末で実施できるため、リアルタイムでの情報更新を実現しています

業務中にすぐタブレット端末から情報を追記・共有できるため、事務室へ戻ってから事務作業に追われる時間を削減できます。そのため残業代などの人件費を削減することが可能です。

無駄な業務を減らした介護DX事例2選

介護現場でDX化を促進するメリットは、業務効率化により無駄を省けることです。無駄な業務を減らすことで、従業員の負担軽減と生産性向上へとつながります。

また空いたリソースをケアサービスへと割り当てられるため、高精度なケアを実現し利用者満足度の向上へとつながります。

無駄な業務を減らした介護DX事例は、次のとおりです。

  • 動画配信教育システムで教育負担を軽減
  • 複数のソフトを統合し、一括管理

各事例を参考に、介護DXを実現し無駄な業務を削減しましょう。

動画配信教育システムで教育負担を軽減

利用者と関わる介護現場だけでなく、従業員の教育面でも負担が生じます動画配信教育システムで教育負担を軽減すれば、スタッフ育成を効率化できます。

スタッフはシステム上で動画を閲覧し、わからない箇所は繰り返し確認できるため、自分のペースで知識習熟が可能です。また教育担当者の負担を軽減し、他のリソースへ手を回せるため、生産性向上へとつながります。

教育システムは、利用者の習熟度や理解度に応じたコンテンツ提供ができるため、個々のニーズに応じた教育を実現できます。

複数のソフトを統合し、一括管理

介護DXにより、従来であれば複数の介護ソフトに依存していた業務を、統合し一括管理することが可能です。シフト作成から給与計算・実績と予定の照合・特定項目の加算など、介護現場では多種多様な事務業務を実施します。

そのため複数の介護ソフトを導入している事業所もあり、ソフト運営費が高額になる事例もありました。対して、すべての事務業務を一括管理できる介護ソフトを導入すれば、煩雑化していた管理業務を統合できます

介護ソフトを導入する際は、基幹システムとの互換性を確認して、事業所内の情報を一元管理できるものを選びましょう。

コミュニケーションを効率化した介護DX事例3選

介護DXによってコミュニケーションを効率化すれば、情報共有や伝達に関わる負担を軽減できます介護事業所は、利用者の容態を家族や関係機関に報告する義務があり、コミュニケーションを効率化する施策が必要です。

コミュニケーションを効率化した介護DX事例は、次のとおりです。

  • グループウェアでスケジュールや業務の進捗を共有
  • インカムやトランシーバーアプリで楽に呼びかけ
  • コミュニケーションツールで家族とも簡単に情報共有

各事例を参考に、スタッフ間や関係者間のコミュニケーションを効率化しましょう。

グループウェアでスケジュールや業務の進捗を共有

介護DXでグループウェアを実現すれば、スケジュールや業務の進捗を共有できますグループウェアとは、チャットやスケジュール管理・タスク管理・ファイル共有・Web会議などの機能を備えたツールです。

従業員が離れた位置にいる場合でも、グループウェアでスケジュールや業務の進捗を共有できるため、業務効率を向上できます。口頭による情報伝達では、周知漏れや誤解のリスクがあるため、履歴が残るチャットやファイル共有での伝達がおすすめです。

インカムやトランシーバーアプリで楽に呼びかけ

スタッフ間のコミュニケーションを効率化したい場合、インカムやトランシーバーアプリで楽に呼びかけられます従来であれば、構内PHSを利用していた事業所も、法律により使用が制限されました。

インカムやトランシーバーアプリを導入すれば、一度に複数人に呼びかけ、コミュニケーションを効率化できますまたテキストを音声へ変換する機能もあるため、声を出せない状況でも他のスタッフへ呼びかけられます。

スタッフ間のコミュニケーションを効率化したい事業所は、インカムやトランシーバーアプリを導入しましょう。

コミュニケーションツールで家族とも簡単に情報共有

介護DXによってコミュニケーションツールを導入すれば、家族とも簡単に情報共有できます介護業界では、利用者家族にケアの進捗状況や利用者の容態を定期的に報告する必要があります。

コミュニケーションツールを導入すれば、家族とも簡単に情報共有ができ、コミュニケーションに費やすリソースを軽減できます。シエノワでは、関係者間に利用者の情報を共有し常時同時アクセスが可能です。

各ステークホルダーが多面的な視点から、サービス改善できるよう情報を共有できるため、高品質なサービスを実現できます。詳しくは、下記で詳しく紹介していますので、介護DXを検討している方は確認しておきましょう。

介護業界のDX化における課題

介護DXを促進する際には、いくつか課題が生じます。課題を解決しなければ、事業所内でDX化を促進できないため、事前に課題を確認して対策しましょう。 介護業界のDX化における課題は、主に次のとおりです。

  • 導入コストがかかる
  • スタッフが導入に不安を感じる

各課題を確認して、事業所でDX化を実現できるよう準備しましょう。

導入コストがかかる

介護DXを促進するには、介護ソフトやコミュニケーションツールなどの導入コストがかかります介護ソフトや見守りセンサー付きカメラ、介護ロボットなど介護DXには高額なコストが必要です。

護DXには導入コストがかかるため、国や自治体からの補助金制度を利用しましょう。厚生労働省が実施している「ICT導入支援事業」では、介護ソフトの導入やDX化にかかる費用を助成しています

詳しくは下記のページより確認できるため、DX化に費やすコストを削減しましょう。

参照元:介護テクノロジーの利用促進|厚生労働省

スタッフが導入に不安を感じる

介護DXを導入する際は、スタッフが導入に不安を感じる可能性があるため対策が必要です。特にベテランの介護スタッフは、ITリテラシーが不足しており、新しいシステムやテクノロジーの導入に不安を感じやすいです。

スタッフの不安を軽減するために、DX化によって得られるメリットや不安を払拭する対策を説明しておきましょう介護ソフトやコミュニケーションツールの利用マニュアルなどを用意しておくと、導入後の不安を払拭しやすいです。

「シエノワ」なら簡単に介護現場のDX化を推進できる

「シエノワ」なら簡単に介護現場のDX化を推進することが可能です。「シエノワ」なら、ペーパーレス化と、施設内だけでなく利用者家族とのコミュニケーションも効率化できます。

コミュニティ管理やタイムライン閲覧機能によって、情報共有や同じ悩みを抱えている仲間を発見できます。施設利用者・施設・スタッフの管理を簡単に行えるだけでなく、情報共有やコミュニケーションを効率化することが可能です。

利用者やその家族に安心して介護サービスを受けてもらい、利用者満足度を向上させられます。また従業員間の情報共有や事務負担を軽減できるため、生産性の向上にもつながります。 詳しくは、下記より詳細を確認して、DX化の参考にしてください。

まとめ

介護DXを実現すれば、スタッフの身体的負担を軽減し、ペーパーレス化とコミュニケーションの効率化が可能です。また無駄な業務を減らして生産性向上へとつながるため、厚生労働省も介護DXを推進しています。

DX化には、介護ロボットや見守りセンサー付きカメラ、介護ソフト・コミュニケーションツールなどの導入が効果的です。介護DXの事例を参考にして、事業所の課題を解消するシステムやテクノロジーを導入しましょう。

介護DXを実現することで、事業所が抱える課題を解消し、利用者満足度を向上させてください

つながる、支える、輪かちあう
障がい者支援システム
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