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放課後等デイサービス連絡帳とは?書き方7つのポイントと文例も合わせてご紹介!

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放課後等デイサービス連絡帳とは?書き方7つのポイントと文例も合わせてご紹介!

放課後等デイサービスを運営する上で、連絡帳は施設と家庭で様子を伝え合う重要なものです。 適切に記載がされていれば、連絡帳は保管が義務付けられている「サービス提供記録」として認められるため、放課後等デイサービスや児童発達支援事業などでは資料の1つとしてかなり重要度が高いものだと言えるでしょう。 しかし、連絡帳の適切な書き方がわからず、業務の間に記入をしたりテンプレートが無かったりなど、クオリティにむらがあると感じる方も多いのではないでしょうか。 この記事では、連絡帳を通じて保護者と円滑に情報共有するための具体的な方法を解説します。さらに、連絡帳を書く際の7つのポイントや実際に使用できる文例、注意点についても詳しくご紹介します。 この記事を読んで、放課後等デイサービス連絡帳の書き方について熟知し、施設と家庭のコミュニケーションをより円滑にしましょう。

放課後等デイサービス連絡帳とは

放課後等デイサービスの連絡帳は、施設を利用する家族とスタッフのコミュニケーションを円滑にするためのツールです。連絡帳は、主に以下の目的で利用されています。

  • 保護者と情報共有するため
  • 自宅での子どもの様子を把握するため
  • 施設への連絡・相談事を伝えるため
  • 複写式が多くサービス提供記録として保管するため

ここでは、それぞれの目的について詳細に説明します。

保護者との情報共有ツールとして必要不可欠

放課後等デイサービスの連絡帳は、保護者との情報共有をスムーズに行うために必要不可欠なツールです。子どもたちのデイサービスでの様子や取り組み、進捗状況を詳細に報告することで、保護者が家庭での対応に役立てることができます。 またこの情報共有により、保護者と施設スタッフとの信頼関係が築かれ、サービス価値の向上にもつながります。 たとえば、子どもの特定の行動パターンや好みを連絡帳で共有することにより、保護者と施設が共通のアプローチをおこなえます。これにより、子どもは統一したサポートを受けることが可能です。 加えて、子どもの行動パターンに適した対応が共有されるため、サービス内容が明瞭となり保護者の不安軽減にもつながります。

自宅での子どもの様子がわかる

連絡帳を通じて、施設スタッフは子どもの自宅での様子を把握することが可能です。これにより、個々の子どものニーズや特性に合わせた支援プランを立案しやすくなります。 また、自宅での行動やできごとを知ることで、施設内での対応にも一貫性が生まれ、子どもにとって安心できる環境が提供されます。 たとえば、特定の食べ物にアレルギーがある場合や、特定の時間に昼寝をさせたいといったリクエストを保護者からもらうこともあるでしょう。その情報が連絡帳を通じてわかれば、昼食やおやつにアレルギー情報を反映できたり、子どもに合った昼寝の時間を確保できたりします。 子どもに寄り添った支援プランを作成できるだけでなく、親からの信頼も得られ、総合的にサービスの質向上につなげることが可能です。

施設への連絡・相談事を伝えられる

連絡帳は保護者と施設スタッフとのコミュニケーションツールとしても有効です。 保護者は特別な配慮が必要な事項などを連絡帳に記入することで、施設スタッフに迅速かつ適切に情報を伝えられます。これにより、施設側も保護者のリクエストに柔軟に対応できるため、良質なサービスの提供につながります。 たとえば、特定の医薬品の投与が必要な場合も、事前に詳細を伝えることでスムーズな対応が可能です。 保護者があまり公にしたくないような相談事を聞き出すのにも有効です。子どもや家での悩みはセンシティブな内容であることが少なくありません。連絡帳をとおして本質的な悩みを共有してもらうことで、保護者に寄り添ったサポートを提供できます。

複写式が多くサービス提供記録として保管可能

放課後等デイサービスの連絡帳は、多くの場合、複写式のものが使用されています。保護者と施設双方で記録を保管し、後で振り返りや参照をしやすくするためです。 具体的には、子どもの成長過程や取り組みの進捗を複写して保管することで、発達の記録が長期にわたって確認できます。 保護者とスタッフが同じ情報を共有しているため、過去と現状の記録を比較しやすく、より的確な支援プランを考えることが可能です。

放課後等デイサービス連絡帳を記載する際のポイント7つ

放課後等デイサービス連絡帳の書き方について、以下の7つのポイントを押さえましょう。

  • 障がいの特性を理解する
  • テンプレートを決めておく
  • 保護者への返事やアドバイスを優先的に書く
  • 5W1Hを組み込む
  • 記入する時間を見つけて書く
  • 他のスタッフに協力してもらう
  • 文章が正しいかをチェック

これにより、保護者とスタッフの間で効果的なコミュニケーションが可能となり、子どもの成長や支援に役立つ情報を共有できます。それでは、一つずつ詳細に解説していきます。

障がいの特性を理解する

放課後等デイサービス連絡帳を効果的に活用するためには、障がいの特性を理解することが重要です。障がいの特性に応じた支援を記録し、保護者と共有することで、家庭とスタッフが連携して一貫したサポートを提供できます。 たとえば、自閉症スペクトラム障害(ASD)の子どもは環境の変化に敏感であるため、その日の新しい試みなどを詳細に記述することが重要になります。ADHDの子どもは、集中力や行動の管理が課題となることが多いため、活動中に注意すべき点や効果的な対策を具体的に記録することが重要です。これにより、家庭での対応も統一され、子どもが安心して過ごせる環境を整えることができます。 このように、障がいの特性を理解してその情報を連絡帳に反映させることで、子どもに合ったサポートを提供することが可能となります。

テンプレートを決めておく

形式を統一することで一貫性のある情報が提供されるため、保護者や他のスタッフが情報をスムーズに把握できます。 たとえば、テンプレートには「基本情報」「活動内容」「体調」「連絡事項」「保護者からの連絡」「評価やフィードバック」などの項目を設けると良いでしょう。このようなフォーマットにより、重要な情報が漏れることなく記録され、日々の記録が体系的に整理されます。 また、テンプレートを使用することで、記入する時間の短縮にもつながります。特に業務の合間に連絡帳を記入する際、テンプレートがあれば効率的に記入を進めることが可能です。これにより、記録の質を維持しつつ、スタッフの負担軽減につながります。

保護者への返事やアドバイスを優先的に書く

保護者への返事やアドバイスを優先的に書くことで、家庭と施設の連携を強化し、一貫したサポート体制を整えることができます。加えて、保護者からの質問に迅速かつ丁寧に応えることで、信頼関係を築くことが可能です。これらにより、サービスの質を向上することができます。 たとえば、子どもの特定の行動に対して観察結果や専門的なアドバイスを提供することで、家庭でも適切な対応ができるようになります。また、保護者が子どもの日々の変化を実感しやすくなり、子どもの発達に対する理解と協力を深めることも可能です。 結果として、保護者とスタッフが一体となって子どもを支援する体制が整い、子どもの成長と発達を促進することができます。

5W1Hを組み込む

連絡帳に記載を行う際は、5W1H(Who, What, When, Where, Why, How)を意識して連絡帳を記入しましょう。これにより、保護者や他のスタッフが状況を正確に理解しやすくなり、適切な対応を取るための判断材料になります。

  • 「誰(Who)」がその場にいて
  • 「何(What)」をしていたのか
  • 「いつ(When)」
  • 「どこで(Where)」
  • 「なぜ(Why)」そのような状況になったのか
  • 「どのように(How)」対応したのか

特定の活動で困難を感じた場合、上記の内容を具体的に記述しましょう。 これにより、保護者やスタッフはその日のできごとを正確に把握し、適切なフォローアップや次回の対策を考えることができます。また、情報の抜け漏れも削減できるため、記録の精度が向上します。

記入する時間を見つけて書く

連絡帳を記入する時間を確保することは、情報共有の精度を維持するためには不可欠です。業務の忙しさの中で連絡帳の記入を後回しにしてしまうと、重要な情報が漏れたり、記憶が曖昧になったりするリスクが高まります。 そのため、毎日のルーティーンの中に連絡帳を記入する時間を意識的に設けることが重要です。 たとえば、子どもたちが帰った後や子どもへの対応が必要ない業務の合間に、短い時間を見つけて記入する習慣をつけるとよいでしょう。連絡帳の記入時間をルーティーン化することで、急いで書くことによる誤記や漏れを防げます。

他のスタッフに協力してもらう

他のスタッフに協力を依頼することで、見落としや異なる視点からの気づきを補完し、連絡帳をより精度高く記録できます たとえば、あるスタッフが子どもの特定の行動を観察していた一方で、別のスタッフはその背景などを把握している場合があります。二人の情報を統合することで、保護者、またはスタッフが子どもの様子の全体を把握するのに役立ちます。 また、連絡帳の記入にチーム全体で取り組むことで業務の負担を分散し、個々のスタッフの負担を軽減することも可能です。特に忙しい時期や多くの子どもをサポートする場合、一人で連絡帳を記入するのは大変な作業です。 他のスタッフに協力してもらうことで、記録の質を維持しながら、効率的に業務を遂行することが可能になります。

文章が正しいかをチェック

連絡帳に記載する文章の正確さをチェックすることは、誤解や混乱を避け、情報の信頼性を高めるために非常に重要です。記載内容に誤りがあると、保護者や他のスタッフが正確な情報を得ることができず、誤った対応をしてしまうリスクがあります。 そのため、連絡帳を記入した後には文章を見直し、誤字脱字や文法の誤りを修正しましょう。専門用語や略語を使用する場合は、保護者にわかりやすい表現に置き換えたり、注釈を加えたりすることが重要です。 正しい文章を書くことは情報伝達の基本ですが、伝わりやすい文章を継続することで保護者の信頼を得ることもできます。文章チェックを習慣化し、高品質なサポートの提供につなげましょう。

放課後等デイサービス連絡帳の文例

ここでは、放課後等デイサービスの連絡帳に記入する文例を紹介します。 以下は、シチュエーション別の子どもの様子を報告するための文例です。保護者へ配慮しながら、具体的なエピソードや観察結果を記述します。特に子どもの成長を感じ取ることができるエピソードを盛り込むと効果的です。 ・日常報告文例 今日は○○ちゃんが公園で遊ぶ時間を楽しんでいました。ブランコに乗るのが大好きで、とても笑顔が見られました。他のお友だちとも仲良く遊び、集団行動の中でコミュニケーション能力が向上しています。家でも引き続き外遊びを楽しめるようフォローしていただけると助かります。 ・学習活動文例 今日の学習活動では、ひらがなの読み書きを行いました。○○ちゃんは「さしすせそ」の練習をして、特に「さ」の発音と書き方が上手になりました。他の子どもたちとも協力して学び、集中して取り組んでいる姿が印象的でした。家でも復習していただけると、より定着しやすいかと思います。 ・特別活動文例 今日はクリスマス会を開催し、○○くんも積極的に参加していました。ゲームではサンタの帽子を被り、他のお友だちと一緒に楽しんでいました。最後のプレゼント交換ではとても嬉しそうな笑顔を見せてくれました。家でも話題にしていただけると、良い思い出になると思います。 ・相談事項に対する返答 お母さまからのご相談にお答えします。○○くんの集中力が続かない点についてですが、短時間で区切りをつける方法を試してみてください。例えば、5分ごとに小休憩を挟むことで集中力を維持しやすくなります。また、集中した後に褒めることでモチベーションが上がると思います。必要があれば、カウンセラーと相談の上でプランを立て直すことも検討してください。 上記を具体的な状況に応じてアレンジして使ってみてください。連絡帳は保護者との大切なコミュニケーションツールですので、丁寧に書くことを心がけましょう。

放課後等デイサービス連絡帳の注意点

放課後等デイサービスで連絡帳を記入する際には、以下の点に注意することが重要です。

  • 文章が正しく伝わる内容か最後に見直しをする
  • トラブルは口頭でも説明する
  • サービス提供記録にする場合は適切に保管する

これにより、連絡帳が効果的なコミュニケーションツールとなり、子どもに最適な支援を提供することができます。

文章が正しく伝わる内容か最後に見直しをする

文章が正しく伝わる内容かしっかりと見直しましょう。放課後等デイサービスの連絡帳は、日々の子どもの様子を正確に伝える重要なツールです。 活動内容や子どもの体調、行動に関する情報が不正確だった場合、保護者が誤った対応をしてしまうことがあります。また、曖昧な表現や誤字脱字が含まれていると、保護者に無用な混乱を招き施設に対する満足度も下がることがあります。 そのため、記入後は見直しをおこない、情報の正確性と信頼性を高めましょう。他のスタッフにチェックしてもらうのも、客観的な視点で評価をしてもらえるため効果的です。

トラブルは口頭でも説明する

トラブルが発生した場合、連絡帳に詳細を記載することが重要ですが、それだけでは不十分なこともあります。特に、敏感な事項や緊急を要する場合には、口頭でも説明をするようにしましょう。 たとえば、子どもが活動中にケガをした場合、保護者に直接説明することで状況の緊急性や具体的な対応策を即座に伝えることができます。また、口頭での説明によって保護者は質問をしたり追加の情報を提供したりすることができ、相互理解が深まります。 重大なトラブルや複雑な状況の場合、まずは対話を通じて保護者の理解を促し、関係維持と最適なサポートの提供に努めましょう。

サービス提供記録にする場合は適切に保管する

連絡帳をサービス提供記録として扱う場合は、複写式にして事業所内で保管することが重要です。 複写せずに保管することもできますが、万が一連絡帳を紛失してしまった場合、子どもの発達や支援効果を追跡できなくなってしまいます。また、過去のデータを基にした支援計画の見直しや改善も難しくなります。 連絡帳をサービス提供記録として保管する場合は、万が一の場合に備えて複写したものを保管するようにしましょう。 近年では、専用のソフトウェアを活用してクラウド上に記録を保管できるサービスもあります。サービス提供記録だけでなく、その他さまざまな便利機能を持ち合わせたツールもありますので、積極的に利用してみましょう。

放課後等デイサービス連絡帳の電子カルテ利用には「シエノワ」がおすすめ

ここまで連絡帳を運用する意義や運用におけるポイント、注意点などについて解説してきました。近年は連絡帳をクラウドで管理できるサービスもあり、成長記録の確認や連絡帳の保管が簡易にできるようになっています。 例として、「シエノワ」は放課後等デイサービスをはじめとする福祉施設向けの電子カルテシステムです。具体的には、連絡帳機能や、受給者証の管理、重症心身障がい児のデータ管理、施設内の連絡事項など、多岐にわたる情報を一元管理できます。 さらに、クラウド型で提供されているため、インターネットを介してどこからでもアクセスが可能です。スマホでツールを利用できるため、保護者は好きな時に情報を確認できます。複数の施設を運営している法人にとっても、遠隔地からでも一元管理ができる点は大きなメリットとなるでしょう。 シエノワを利用することで、保護者への提供価値を向上できるだけでなく、スタッフの業務効率も改善できます。詳細は下記よりご確認ください。

 

まとめ

この記事では、放課後等デイサービス連絡帳の重要性や書き方のポイント、具体的な文例を紹介しました。 連絡帳は保護者との円滑な情報共有や子どもの成長をサポートするための重要なツールです。文章の表現方法やデータの保管方法には細心の注意を払う必要がありますが、適切に運用をすることで保護者の満足度を高めることができます。 また、連絡帳を適切に記載・管理するためには、「シエノワ」のようなクラウド管理ツールもおすすめです。 シエノワでは連絡帳を一括管理できるだけでなく、受給者証の管理等も可能です。遠隔地で複数人が同時にアクセスできるため、業務効率の改善にもつながります。 連絡帳の重要性を理解した上で、シエノワのようなサービスも考慮して充実した放課後等デイサービスを提供しましょう。

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